この記事で分かること
Power BIをインストールしたものの、
- 何を作ればいいか分からない
- どうやってレポートにすれば良いか分からない
- 周囲に相談相手がいない
そんな悩みはありませんか?
私自身、Excel関数は使えるもののPower BIは未経験の状態から独学で学習を始めました。
その過程では、
- データ取込みできない(紙帳票、Excelクロス集計表)
- DAXで何度も挫折する
- せっかく作ったレポートを使ってくれない
など、多くの壁にぶつかりました。
この記事では、兼任Power BI担当者が遭遇した「壁」と「乗り越えた経験」をもとに、これからPower BIを始める方向けの学習ロードマップをご紹介します。

結論|最短ルートは「実務題材+体系学習」
結論から言うと、Power BIは
- 本で知識だけ学ぶ
- DAXだけ覚える
では実務で使えるようになりません。
ポイントは次の3つです。
① 自分の業務を題材にする
② Udemyなどで体系的に学ぶ
③ 学んだことを実務で活かす
私自身はブログ中心の独学でしたが、今振り返ると最初にUdemyで体系的に学んだ方が圧倒的に学習速度が上がっただろうと感じています。
DAX関数であれば次の記事のようなUdemy学習ロードマップはいかがでしょうか。

私自身が受講した講座はどれも実務に近い演習が含まれていました。
独学だけでは得にくい体系的な学習ができるため、学習を効率化したい方にはおすすめです。

私がPower BIを始めた当初に抱えていた悩み
Power BIを始めた当初、私は次のような状況でした。
- Power BI担当になった
- しかし教育支援はない
- Power BIで何を作ればいいか分からない
- 周囲は様子見
- こちらが提案してもExcelで十分と言われる
最初に困ったのは、分析用の綺麗なデータが無いことでした。
例えば
- 現場データは紙帳票、もしくはデジタルだがExcelクロス集計表
- Oracleとかではなく、アプリ専用DBなのでデータ接続できない(都度csvダウンロード)
- 基幹システムだとアクセスさせてくれない
ばかり。レポート作成の前に、データ準備が課題でした。
よくある誤解|Power BIを学べば成果が出るわけではない
前段の「Power BIを覚えてもデータがない」「Power BIレポートを使ってもらえない」問題の原因はPower BIを覚えるのに手一杯で、他に手が回らないためです。
そこで先ずは自分の業務をPower BI化することをおすすめします。「データ有無の調査」と「使ってもらうように説得する大変さ」を回避できるからです。特に後者はExcel一辺倒な職場では有効です。
重要なのは、小さくても着実な成果を得ることだと確信しています。
私は次のSTEP1で紹介する資料類でPower BI化を試みました。その時の経験と感想を共有します。

STEP1|最初が肝心、何をPower BI化するか決める
ここが最も重要です。
自分の担当業務でトライした題材について「◎」「〇」「△」でおすすめ度を評価し、その理由を説明します。
◎ 既存帳票のPower BI化
最もおすすめ。他部門に提出する料金表などをPower BI化します。
理由は「集計業務効率化」で成果が出やすいからです。
○ 会議資料のPower BI化
おすすめの理由は2つあります。
一つ目は定期的に作成することによる「集計業務効率化」の効果です。二つ目は会議参加者への「意識付け」です。実際、参加者からPower BI化の相談要望が挙がりました。
△ ダッシュボード常設
初心者にはおすすめしません。
その理由は、投資が必要、投資に見合う効果の証明が難しい、データ更新の仕組みが必要、保守運用が必要、などです。
STEP2|Power BIの基本操作を学ぶ
ここでは
- データ取込
- 表
- グラフ
- スライサー
を学びます。
私が最初に驚いたのは、複数のグラフや表が連動して動くことでした。Excelのピボットテーブルとは明らかに違う体験です。
この段階では「Power BIで何ができるか」を理解できれば十分です。
次のような動画教材であれば効率的に学習できます。

STEP3|データ整形の壁を乗り越える
Power BIを触り始めると、多くの人がDAXより先にここで困ります。
現場のデータはPower BIやDBを考慮して収集していません。例えば
- Excelクロス集計表しかない
- データ入力ルールが統一されていない(同じものが違う名称、同じ項目でデータ型がバラバラなど)
- データがコロコロ変わる(どれが正か分からない)
などです。Power BI以前に「Power BIで使える正確なデータが少ない」ことに気づきます。
始めたばかりのころは手作業でデータ整理しました。何とか形にしたことは成果です。しかしデータ運用が大変になります。
「Power BIを勉強すれば解決する」と思っていたのですが、実際にはPower BI以前の問題でした。
ここでPower Queryの重要性を意識します。

STEP4|DAXの壁を乗り越える
Power BIの基本操作を覚えると、今度はDAXで苦戦します。
私はブログや公式ガイドを手掛かりに、手当たり次第にDAXを試してみました。しかし
- CALCULATE
- ALL
- ALLEXCEPT
- ALLSELECTED
- KEEPFILTERS
- SELECTEDVALUE
などで長期間悩みました。思った結果にならない、レポート改修したら値が崩れた、など問題山積みでした。
「まずはやってみる」ことも大事ですが、今振り返ると、学習順序を意識していなかったことが失敗の原因だったと思います。
当時の私は理解が曖昧な状態でCALCULATEに挑戦していました。今振り返ると、これが遠回りの原因だったと思います。
そこで、初心者向けに「どのDAX関数から学ぶべきか」を整理した次の記事を作成しました。

STEP5|実務で試す
Power BIは学習だけでは身につきません。
私の場合、既存帳票をPower BI化し、月4時間程度の工数削減につながりました。
また、作成したレポートを後任へ引き継ぐことにも成功しました。
Power BIは会社を劇的に変える魔法ではありませんが、小さな改善を積み重ねる力になります。
STEP6|さらにレベルアップする
ここから先は
- Power Query
- DAX上級編
- レポート設計
- データ分析
などの学習になります。
実務で壁にぶつかる、学びを深める、実務で試す のPDCAを回すイメージです。
AIは学習補助として使う。人の代わりは担ってくれない
最近はChatGPTなどのAIを使ってPower BIを学ぶ人も増えています。
実際、私もDAXやPower Queryで困ったときに活用しています。例えば、
- DAX式の意味を聞く
- エラー原因を聞く
- Power Queryの書き方を聞く
といった用途では非常に便利です。
一方で、
- 何をPower BI化するか
- どうやって、そのDAXが「正しい」と判断するのか。
- どんなレポートが現場で役立つか
- 私にはどんな学習カリキュラムが適しているか
- この人にどう教えたらいいか
など人に関わる部分は、実務経験や体系的な知識が必要だと感じています。
AIは優秀な相談相手ですが、人の役割を代替する存在ではありません。

独学とUdemyを比較して感じたこと
| 項目 | 独学 | Udemy |
|---|---|---|
| 費用 | 無料 | セール時1,000~2,000円 |
| 基礎習得時間 (DAXの手前まで、経験値) | 24時間以上 | 約7時間 |
| 体系・網羅性 | 低い | 高い |
| 学習継続の意欲 | 保ちにくい | 保ちやすい |
表で両者を比較してみます。私は他者ブログ中心の独学でした。
しかし今振り返ると、体系的に学べるUdemyの価値はかなり大きかったと思います。
時間を買う考え方なら、断然Udemyです。
PowerBI学習におすすめのUdemy講座
Power BI学習の目的によっておすすめ講座は変わります。
DAX関数であれば次のまとめ記事を参考にUdemy学習ロードマップを組んでみてください。


まとめ
Power BI担当になると、業務知識以外に
- データ整形
- DAX関数
- レポート設計
- レポート運用保守
など、想像以上に幅広い知識が必要になります。
私自身も今なお勉強中です。それでも、小さな改善を積み重ねることで、実務に役立つレポートを作れるようになりました。
これからPower BIを始める方は、まずは小さな帳票を1つPower BI化するところから始めてみてください。
そして壁にぶつかったら、
- DAXまとめ記事
- Udemyまとめ記事
も参考にしていただければと思います(終わり)。

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