今回は別記事で紹介した「悩める氷河期世代の生き方」の実践例として、選挙に行くことをお勧めします。
昨今ようやく、就職や学び直しなど、氷河期世代への支援が官民で活発化しはじめました。しかし支援策や効果がまだまだ不足しているのが、私の印象です。
今が不満で、自分の力だけでは良くならないなら、選挙で変えるしかありません。しかし調査によると「氷河期世代の投票率はさほど高くない」のです。
実は「氷河期世代こそ選挙を利用すべき」だと、私は思っているので残念でなりません。
そこで本記事では選挙に行かない氷河期世代に向けて、投票率が高くない現状、投票作戦、何故選挙に行くべきか、の順にご説明していきます。
氷河期世代の投票率はさほど高くない
下のグラフは衆議院議員選挙における年代別投票率(抽出)の推移を示しています。24年の氷河期世代(右側の緑矢、40歳代)の投票率は約53%でした。若い世代より高いが、投票率が最も高い60歳代の約68%(赤矢印)よりは低いことが分かります。

総務省:衆議院議員選挙における年代別投票率(抽出)の推移
https://www.soumu.go.jp/main_content/000255967.pdf
選挙に行かない理由は、「何処に投票していいか分からないから」、「政治に絶望しているから」、「忙しいから」、などですよね。確かに直ぐに成果を求めるなら、投票するのが面倒になりますね。しかし次のような作戦(考え方)なら少しは投票のハードルが下がりませんか?
投票作戦「晩年に花開くことを信じて待つ」

何処でも良いから、とにかく投票する
生活が良くなったか振り返る
ダメなら次の選挙で投票先を変える
以上のサイクルを習慣にして、生活が良くなるのを、じっくり待つ
作戦の狙いは政治家に「投票率が高い世代=当選のカギを握る世代」だと思わせることです。直感でも良いので、投票すること自体に価値があると考えます。狙い通りになれば政治家は当然、その世代に有利な政策を打ち出してくるはずです。
そしてこの作戦が一番ハマるのが氷河期世代です。その理由は次で述べます。
何故、氷河期世代こそ選挙に行くべきなのか?
20年後、数的有利になっていく
下のグラフは国立社会保障・人口問題研究所が公表した2025年現在の男女の年代別人口です。

https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/2025.png
氷河期世代は45歳から55歳なので現在人口ピーク世代です。ネットやニュースで氷河期世代の生き辛さが話題になるのも分かりますね。しかし氷河期世代の親にあたる75歳以上も健在なので一人勝ちとは言えません。
下のグラフは同じく2045年の人口予測です。

https://www.ipss.go.jp/site-ad/TopPageData/2045.png
このときの氷河期世代は65歳から75歳くらいなので、見事に一人勝ち世代になっていますね。これで投票率トップなら言うことなしです。
政治家の予算決定権は利用価値が高い
氷河期世代の悩みといえば、今の生活費、親の介護、スキルアップ、晩婚夫婦の育児苦労、老後の年金、など色々ありますね。
でもお金があればある程度は改善できそうですね?そして政治家は予算決定権を持っています。当選のカギを握る世代になって政治家を大いに利用しましょう。
法律に助けてもらった経験がある
個人的に助かったのは第二子の保育料無償化でした。家賃に加えて毎月数万円の保育料追加は痛いですよね。
他は25年4月の育児・介護休業法の改正です。法改正を受けて会社が動きました。保育園の入園式や保育参観に「積み立て有給」が使えるようになったのです。もちろん今年の有給は自分の好きなことのために使います!
ただ政治家を利用しているつもりが逆に利用される可能性もありますね。選挙前に給付金をばらまいて、当選したら増税するとかですね。
やはり選挙は毎回必ず行って、騙したら次は当選しないと思わせましょう。
まとめ

以上、悩み苦しむ氷河期世代が人生をより良くするために、選挙に行くことをお勧めしました。
すぐに効果は感じられませんが、今から選挙に行く事を習慣づけましょう。とにかく投票すること自体に価値があるのです。
何故なら20年後、人口ピークになる氷河期世代が、政治家を操る(=予算を分捕る)時代になるからです!・・・と言うのは大げさな表現ですが。
25年は参議院議員選挙の年ですね。お忙しいと思いますが、氷河期世代の皆さん、必ず投票しましょう!
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